ハーブharb
ハーブ教室のご案内
厳選したドライハーブを使って、オリジナルブレンドハーブティー、コーディアル、シロップ、バスハーブなどを作ります。各種ハーブの特徴を学び、味や香りも味わっていただきます。植物の恵みを毎日の生活に取り入れ、心と身体の健康に役立てましょう。
薬草の歴史
薬草の歴史は薫香より更に遡ることになります。チンパンジーやゴリラが、お腹を下した時に一定の植物を摂取しに向かう様子が研究者によって観察されたというのですから、人はまだ言葉を持つ前から薬草を使用していたことでしょう。確認出来ている範囲では、一万数千年前の縄文人の住居跡から薬草を使った痕跡が発見されているそうです。
紀元前400年頃には古代ギリシャ医師ヒポクラテスが体液病理説を唱え400種ものハーブを処方しています。1世紀頃には古代ローマの医師ディオスコリデスがマテリア・メディカに600種ものハーブを取り上げ、2世紀頃にはローマの医師ガレノスが500種以上のハーブを用いて様々な製剤を作りました。これらは「ガレノス製剤」として、現在の薬学製剤の基礎となっています。その後、西洋では修道院が中心となり病んだ人々を治療し、ハーブを医学として発展させました。
東洋では、インドでアーユルヴェーダ、中国では神農本草経に多くのハーブの記載がされています。
19世紀に入るとハーブに含まれる多様な成分の中から特定のものを抽出、単離出来るようになり、さらにその後は薬草から抽出するのではなく化学的に合成して薬品を作ることが出来る様になりました。こうして20世紀に入るとこれら医薬品を持って西洋、近代医学が世界に広がり主流となったのです。
現代では単一成分で安全かつ強力に治療を行える薬品が主流ですが、そのルーツは薬草です。代替療法として補助的な役割となった薬草ですが、歴史が長いからこそ現代でのハーブの認知度は高いといえるでしょう。
ハーブとスパイスと精油の違い
ハーブは日本語訳すると「薬草」です。
厚生労働省では、ハーブとは茎と葉と花を利用したもの、スパイスは茎と葉と花以外を利用したもの、という定義があります。
利用部位が違うという定義がありますが、大きく見ればスパイスもハーブであるといえます。
ハーブティーで抽出されるのは植物の持つ水溶性の成分で、精油で抽出されるのは脂溶性の成分になります。
植物の成分を利用する点では同じですが、ハーブティーは植物そのものの一部を利用するのに対して、精油は大量の植物から脂溶性の成分を凝縮して利用するため高濃度になるという違いがあります。
そういった意味では、ハーブティーは優しく作用すること、植物そのものなので身近にあり利用しやすいこと、安価で手に入れやすいなどの利点があります。ハーブやスパイスはお料理やシロップ作りに使うなど、日常に取り入れやすい薬草といえます。
また、ご自分で育てたハーブを使えるというのも、植物そのもののことを知ることができる上に愛着も湧きます。精油やお香にない喜びのひとつでしょう。
ハーブブレンド教室に込めた思い
ハーブティーにお湯を注いで、その優しい香りと華やかに舞う花の姿を見るととても癒されます。湯気を吸い込み、一口飲むと身体に染み渡る植物のチカラ。
ハーブに含まれる成分は数百とも数千とも言われています。
植物のチカラを借りて健康な毎日を送り、その素晴らしさを多くの人と共有していきたい。それが私の願いです。
食べ物や水も多少なりとも汚染されていますし、現代は添加物もたくさん含まれています。それに加えて、過労、ストレス、緊張、不安などバランスを崩す要因はたくさんあります。豊かすぎるゆえの生活習慣病も増えてきています。
人に備わっている自然治癒力を助け、ホルモンや自律神経のバランスを整えてくれる植物のチカラ。
教室では様々な植物のチカラをお伝えし、それを上手に取り入れていただくことで豊かな生活、健康な生活を送れるお手伝いが出来たらと思います。そして、なにより一緒に楽しい時間を過ごすこと。そんな思いを込めてハーブブレンド教室を開催しています。
ハーブブレンド教室で製作できるもの
オリジナルブレンドハーブティー
その回ごとにテーマを決め、6〜8種類のドライハーブについて学びます。そしてそれぞれが自分に合ったブレンドハーブを作製します。ハーブブレンド教室のメインになります。マンツーマンでカウンセリングをしながらのハーブティー作製も可能です。
コーディアル、シロップ
コーディアルとはハーブや果物をハチミツや砂糖に漬け込んだ濃縮ドリンクです。ハーブとスパイスを使ってコーラシロップやジンジャーシロップなども作ります。
チンキによる手作り化粧品
目的に合ったハーブをアルコールで抽出し、そのエキスを入れた化粧水やクリームなどを作ります。
バスハーブ
バスタブに入れるためのハーブをブレンドして袋に詰めます。とても簡単ですが、お湯に出たハーブの成分と、蒸気で立ち上がる香りで1日の疲れを癒すバスタイムが楽しめます。
注意すること
世界的に共通の認識としてあるのは、薬と毒は同じものであるということです。違うのは使用する量だけです。適量であれば薬になり、量を間違えると毒になります。ハーブにおいても、その植物が持つ特性を知り、適切に使用することはとても大切です。
また、ハーブによっては薬との相互作用や小児や妊婦の方への安全性など、注意して接種する必要があります。注意するべき有名なハーブとしてイチョウやセントジョンズワート、ブラックコホシュなどがあげられます。
教室では注意が必要なハーブを扱う際、禁忌や注意点についてもしっかりとお伝えしていきます。